お墓を継ぐ人がいなかったり、高齢になりお墓参りに行くことが難しい状況など、墓じまいを検討されている方もいらっしゃるでしょう。
墓じまいをするときは、お寺に離壇料をお支払いします。その際、表書はそのまま離壇料として包めばいいのでしょうか?
専門家の方にお聞きしたところ、
「お寺や地域によって違ってくると思いますが、離壇料の金額を提示されたのであれば表書きを『離壇料』としてお渡しした方がいいと思います。
あまり高額な金額を提示された場合、檀家総代さんや、行政書士など法律家に相談された方がいいでしょう。
そうでなければ、墓じまいをされるとき『お布施』として、閉眼供養(お墓の魂抜き)のお勤めのとき、一緒にお渡しするのでいいのではないでしょうか。」
とのお話でした。
お墓には仏さまの力が宿ると考えられており、お墓をただの石にするため「閉眼供養」を行います。閉眼供養には読経が必要なため、読経していただいた謝礼であるお布施も必要になります。
長年お世話になったお寺を離れる際は、事前にご住職と相談することも大事です。お互いが気持ちよく話を進められるように丁寧な説明を心がけ、思わぬトラブルにならないように気をつけましょう。